ヘルシンキ世界陸上開幕で思う [陸上競技]
'91東京世界陸上以上に興奮して見た世界陸上は無いのだが、
今回はどうだろうか。
槍投げをやっていた私としては、フィールド競技をもっと見せてくれという不満がいつもある。
陸上の華は100mとマラソンだというのは十分承知しているが、
延々と同じ映像を流して盛り上げようとしているのが、ちょっと気にくわない。
投擲では唯一入賞の期待がかかっていた室伏選手が体調不良で欠場したのは、仕方がないことでしょう。
そもそも、2年ごとに世界選手権があるということが、選手を消耗させる。
世界選手権、オリンピック、世界選手権、無し、世界選手権、オリンピック、と、
4年間で1年しか休みがないと考えていい。
金属疲労のようなものと表現した室伏父の言葉は、全くその通りだと思う。
オリンピックと世界選手権が2年ごとに交互に行われていた時代の方が
選手にとって良かったのではなかろうか。
オリンピック(世界選手権)に合わせて怪我をするなどと言われた選手もいた。
裏をかえせば、そういう選手は4年ごとに上手にピークを持ってくるといえる。
世界のトップの力を出せるのは、そう長くないのが普通であるから、
息が長い選手には本当に敬服してしまう。
今回出場している日本人選手では、マラソンの高岡選手、短距離の朝原選手がそうである。
私と同世代であるのも、入れ込んでしまうところだ。
それとはまた視点が違うのだが、走り幅跳びの池田久美子選手が気になる。
彼女が小学生のころに初めて跳躍をみたのだが(当時私は大学生で、小学生の陸上大会の審判をしていた)、
他の児童とはまるで別次元の跳躍をしていたのを今も鮮明に覚えている。
彼女は中学生までは父親のコーチで順調に伸びていったが、
酒田から山形市内の某陸上強豪高校へ進学すると、スランプになってしまった。
(要因はいろいろあったのでしょうが、憶測で書くのはやめる。)
福島大進学と同時に復調し、世界選手権、オリンピックへ何度も出場した。
花岡選手というライバルの存在も大きいのでしょう。
いろいろ書いてしまいましたが、陸上が好きだからいろいろ考えてしまいます。
単純に楽しめば良いのでしょうがね。
同年代の選手達がベテランと呼ばれたり、これが最後の世界陸上と言われたりで、
時代の流れを感じてしまう今回の大会でもあります。
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